Smoke

地味というほど地味ではなく、でも日常を淡々と描いたようにも見える

密度は濃いのに重くない映画。

良すぎたので、印象に残ったシーン。

・オーギー・レンとルビーの娘が、両親が出て行った後に浮かべる表情

最初は「これでいいんだ」的な気持ちかと思ったけど、後から考えると

「なぜそこで出て行ってしまうのか」的な、無言の助けが伝わらなかった時の

「いいんだけど、でももう少し粘って」という理不尽な悔しさにも思えた。

ほんとのところはどうなのかは明かされたなかったけど、子供を堕ろした後に親を突き放して、

今生の別れになるかもしれないというところでのこの顔。

・トーマスが義弟の頭をなでるけど、母親が戸惑っている感じで一層所在なさげな様子になるところ

・ポールに話を終えた後のオーギー・レンの笑った顔

先生の言っていた通り!これだけでこの映画は見る価値ありと思える深さ。

笑顔ではないけど、笑顔。すっごい深い。

・10年前のクリスマスの白黒。

おばあちゃんストーリーはずるい。文句なしに泣かされる。

最後に過ごしたクリスマスが幸せな日になって良かった。世の中悪いもんじゃないと思えたはず。

・予告でやってた、アメリカの老齢の作家が自然と共に生きるという感じの映画

普段なら観ないだろうなというテーマだけど、なぜか気になるのは精神的に弱っているからか。

 

しかし、クリスマスに一人で過ごすというのは、相方がいるのといないのでは、感じ方も違うものだと思い知った夜。

いないで一人ならいいんだけど、いるのに一人で過ごしていると、向こうにとって自分はいなくてもよいのではと感じられるのが辛い。普段の蓄積があるので余計に。

せめてクリスマスは、と思ったけど、とても通常営業だった。

実際そうかもしれないけど、まだ聞きたくないなあ。

帰りに成城石井で仕入れた肉と生春巻き。Rainy cafeのパウンドケーキもあったので、赤と緑の紐で作った蝶々結びで、少し回復した。

Merry Christmas Mr. Lawrence」は暗譜する。暖房でページ飛ぶからスムーズに弾けない。